ハッピーと歩く 株と先物・オプションの道

相場のスクランブル交差点から、AI忠犬ハッピーと歩く相場の旅。読者と一緒に、投資を学びます。

オプション分析3月27日版

 

 

1. 全体像:今日の板と地合いの整理

  • 現物・先物の関係:
  • 日経現物:53,373(▲0.43%)
  • 日経先物 mini 引け近辺:52,880〜52,907(現物比▲約500)
  • CFDはさらに下押しで52,7xxまで売られていて、引け後に先物が追随してきた形。
  • 指数の歪み:
  • TOPIX:+0.19% 上昇
  • 日経平均:下落
  • → グロース・内需・非ハイテクは強いが、日経主力(半導体・輸出・一部大型)が売られて日経だけ沈んだ日。
  • VIX:27台、米株は前日大きく下落後、CFDでリバウンド中
  • → 「**一発ドカン下落の恐怖は意識されているが、即クラッシュというより“ボラ高止まりのレンジ〜調整”」の絵。

2. オプション板の“重心”と大口の意図

4月限(期近)

  • コール出来高・売買代金の中核:
  • 4月C 54,000・55,000・56,000・57,000 が出来高・売買代金ともに厚い。
  • 特に4月C 54,000:売買代金トップ、IVも30%台半ば。
  • プット出来高・売買代金の中核:
  • 4月P 53,000・52,000・51,000・50,000 近辺が厚い。
  • 4月P 53,000:売買代金トップ、次いで 50,000・51,000・52,000。
  • 手口情報(4月):
  • C 54,000:
    ABN 436、BofA 300、Citi 200、野村 200、みずほ 100、大和 100 など
    → 明確に機関の主戦場。ここが“上の壁候補”かつガンマの中心。
  • P 52,500〜53,000周辺:
    ABN・BNP・ソシエテ・BofA・シティなどが分散して建てている。
    → 52,500〜53,000が“下の攻防ライン”として意識されている。

結論(4月):

  • コール側:54,000〜56,000 が「上のコアゾーン」
  • プット側:52,500〜50,000 が「下の防衛〜ヘッジゾーン」
  • 4月限は 52,500〜54,000を中心とした“短期レンジ+ボラ高止まり”のガンマ戦。

5月限

  • 出来高トップ:
  • コール:57,000C(50枚、+40円、890)
  • プット:20,000P(143枚、32円・変わらず)
  • 板データから:
  • 5月C:57,000・60,000・56,000・55,000 にそこそこ出来高。
  • 5月P:53,000・50,000・49,000・45,000・40,000 など、下方向にヘッジが階段状。
  • 特に 20,000Pの143枚 は「テールリスク専用のロングプット(保険)」色が濃い。

結論(5月):

  • 4月より一段広く、50,000〜57,000 をメインレンジとして意識。
  • 20,000Pは「ブラックスワン用の遠い保険」で、方向というより“恐怖の存在”を示すだけ。

6月限

  • 出来高はまだ19枚とスカスカ。
  • コール:55,500C(3枚・2,135円)
  • プット:53,000P(7枚・3,090円) がトップ。
  • → 6月はまだ「本格的なポジション構築前。4〜5月の動きを見てから本気を出すフェーズ」。

3. 4月×5月×6月のカレンダー構図

今の板と手口から見える“時間軸の絵”はこう:

  • 4月限:
  • ガンマの主戦場:52,500〜54,000
  • ここで「短期の上下振り回し+ボラ高止まり」をやりたい雰囲気。
  • 5月限:
  • レンジ:50,000〜57,000
  • 4月より広く、「4月で方向感が出た後のトレンド継続 or 逆噴射」を取りに行く月。
  • 6月限:
  • まだ薄いが、55,500C・53,000P に最初の“目印”。
  • → 「53,000を軸に、上は55,500、下は50,000割れまでを意識した中期戦」の布石。

4. 下落シナリオ・上昇シナリオ別の“最適スプレッド構成”案

ここからが本題だね。
「4月でガンマを売り、5〜6月で方向を買う」という発想で組む。

A. 下落シナリオ(52,000割れ〜50,000方向)

前提イメージ:

  • 米株ボラ高止まり+日経主力の調整継続で、4月中に52,000割れ〜50,000テスト。
  • ただし一気にクラッシュではなく、“下にじりじり+戻り売り”型。

① 4月限:ショートガンマ+ディフェンシブ

  • 4月C 54,000 売り + 4月P 52,500 or 52,000 買い

  • 狙い:
  • 上は54,000に厚いコール手口・板があるので、54,000上は重いと見てコールを売る。
  • 下は52,500〜52,000で一旦止まりやすいので、そこを守るプットを軽く持つ。
  • 性質:ややベア寄りのショートストラングル気味ディフェンス。
  • もう少し素直に下を取りに行くなら:

  • 4月P 53,000 買い − 4月P 50,000 売り(ベアプットスプレッド)
  • 4月の主戦場である53,000〜50,000ゾーンをそのまま取りに行く構成。

② 5月限:本命の下落取り

  • 5月P 50,000 買い − 5月P 45,000 売り

  • 4月で52,000〜50,000を試すなら、5月は“50,000割れ〜45,000テスト”のリスクを意識。
  • コストを抑えつつ、「4月で方向が出た後の加速下落」を狙う。
  • テールも意識するなら:

  • 5月P 40,000 or 20,000 を少量ロング(すでに板で買われている流れに乗る形)
  • これは「ポートフォリオ全体のブラックスワン保険」として割り切る。

③ 6月限:時間的余裕を買う

  • 6月P 53,000 買い − 6月P 50,000 売り
  • 6月はまだ薄いが、**53,000Pが最初の“目印”**になっている。
  • 「4〜5月で下方向にトレンドが出た場合の、時間的な追撃ポジション」として持つイメージ。

B. 上昇シナリオ(54,000回復〜57,000方向)

前提イメージ:

  • 今日の下げは「主力の一時調整+米株の一服」で、
    4月中に再び53,500〜54,500を回復、その後5月に56,000〜57,000トライ。

① 4月限:下を売って上を買う or 上を売って時間を稼ぐ

  • 4月P 52,000 売り − 4月P 50,000 買い(プットクレジットスプレッド)

  • 「52,000は割れない」という前提で、下を売ってプレミアムを稼ぐ。
  • そのプレミアムで、5月のコールを買う原資を作るイメージ。
  • もしくは、上を抑えにいく逆張りなら:

  • 4月C 54,000 売り − 4月C 56,000 買い(コールクレジットスプレッド)
  • 「4月中に56,000までは行かない」と見るなら有効。

② 5月限:上昇本命のコールスプレッド

  • 5月C 55,000 or 56,000 買い − 5月C 57,000 or 60,000 売り
  • 板的には 57,000C・60,000C にそこそこ出来高があるので、
    55,000〜57,000 or 56,000〜60,000 のコールスプレッドが素直。
  • 「5月に56,000〜57,000トライ」をメインシナリオにするなら、
  • 例:5月C 56,000 買い − 5月C 60,000 売り

③ 6月限:トレンド継続の“時間オプション”

  • 6月C 55,500 買い − 6月C 57,500 or 60,000 売り
  • まだ板は薄いが、55,500Cが最初の目印。
  • 「5月で上抜けた場合の、6月までのトレンド継続」を安く押さえる。

5. 監視リストに入れるべきストライク10本

「ガンマの中心」「機関の手口」「出来高・売買代金」「月跨ぎの軸」から、
**“毎日板を必ず見るべき10本”**を絞るとこうなる:

  • 4月C 54,000

  • 機関手口集中(ABN・BofA・Citi・野村・みずほ・大和…)
  • 上の壁候補&ガンマセンター。
  • 4月C 56,000

  • 出来高・売買代金とも上位。
  • 54,000を抜けた場合の次のターゲット。
  • 4月P 53,000

  • プット側の売買代金トップ。
  • “現物53,000”とのシンクロを見るべき軸。
  • 4月P 50,000

  • 下の節目としての心理ライン。
  • ここが崩れると「トレンド下落モード」に変わる。
  • 5月C 57,000

  • 5月コール出来高トップ。
  • 上昇シナリオの“本命ターゲット”。
  • 5月C 60,000

  • 5月の“上の上”としての節目。
  • ここに板が厚くなり始めたら「強気トレンド本格化」のサイン。
  • 5月P 50,000

  • 中期の下値メイン防衛ライン候補。
  • ここへの建玉増加は「中期の下落リスク本格視」。
  • 5月P 40,000

  • かなり下だが、テールヘッジの溜まり場。
  • ここが急に増え始めたら「クラッシュ懸念の高まり」。
  • 5月P 20,000

  • すでに143枚出来高。
  • 完全に“保険専用”だが、ここが増える=恐怖の温度計として見る。
  • 6月P 53,000 & 6月C 55,500(セットで1枠扱い)

  • 6月の最初の“軸”。
  • ここに建玉が乗り始めたら、「4〜5月の動きが中期トレンドに昇格しつつある」サイン。

6. 手口情報から読み取れる“本音”

  • ABNクリアリン:
  • C 54,000・C 53,500・P 52,500〜53,000・P 52,500〜52,750など、
    上下の中心を幅広くいじっている=マーケットメイク+ヘッジの両方。
  • BofA・Citi・野村・みずほ・大和:
  • C 54,000にドカンと建てている。
  • → 54,000を“上の基準点”として見ている大口が多い。
  • ソシエテ・BNP・HSBC:
  • P 52,500〜53,000周辺に散らしている。
  • → 52,500〜53,000を“下の攻防ライン”として意識。

ざっくり言うと:

  • 54,000C:上の天井候補(売り手が多い)
  • 52,500〜53,000P:下の防衛ライン(ヘッジ・保険が多い)
  • その外側(50,000以下・57,000以上)は、
    **“トレンドが出たときに一気に火がつくゾーン”**として、今はまだ軽め。

7. まとめ:戦略の芯

  • 4月:
  • 52,500〜54,000のガンマ戦。
  • ここでは「ガンマ売り+方向は軽く」が基本。
  • 5月:
  • 50,000〜57,000のトレンド取り。
  • 「4月で出た方向に、スプレッドで乗る月」と位置づける。
  • 6月:
  • まだ薄いが、53,000P・55,500Cを軸に「時間のオプション」を仕込むフェーズ。



 

 

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